SPINは何に役立ちますか?
Huthwaiteが開発し、Neil Rackhamの研究で知られるこの手法は、顧客の視点を中心に課題を探ります。4つの文字は、会話を組み立てるための指針です。質問を順番に読み上げるためのものではありません。
電話では、ニーズが明確になるまで解決策の提案を先延ばしにするためにSPINを活用します。顧客が「案件管理が複雑です」と話しても、何が問題なのか、誰に影響しているのか、どのような結果を目指しているのかは、まだわかりません。
相手が担当外である場合や、話したくない場合、電話を続ける理由としてSPINを使ってはいけません。まず、その話題について話すことに同意を得ましょう。
状況質問では何を尋ねるべきですか?
状況質問では、現在の業務の進め方について尋ねます。電話の前に調べられた情報を相手に繰り返させるのではなく、役立つ情報を得ることが目的です。状況質問が多すぎると、尋問のようになります。
架空の例:ある責任者は、複数のチャネルから見積もり依頼を受け取っています。「依頼を受け取ってから、担当者に引き継ぐまでの流れを教えていただけますか?」という質問は、業務プロセスを明らかにするのに役立ちます。
続いて、次のように言い換えて確認します。「つまり、各責任者が自分の担当分野の依頼を引き継ぐということですね。」間違った理解をもとに話を進める前に、顧客が訂正できます。
問題質問で課題を引き出すには?
問題質問では、うまくいっていないことについて尋ねます。顧客には、問題はないと答える余地を残しましょう。課題を押しつける必要はありません。
「依頼の状況を把握しにくくなるのは、どのようなときですか?」なら、顧客自身の状況を説明してもらえます。「このツールのせいで、かなり時間を無駄にしているのではありませんか?」では、すでに結論を決めつけています。
顧客が休暇中の引き継ぎについて話したら、個人情報を求めずに、最近の具体例を尋ねましょう。
影響を探る質問で、結果を見極めるには?
こうした質問は、ちょっとした不便と優先して対応すべき課題を見分けるのに役立ちます。その課題によって、遅延、やり直し、調整、可視性の不足など、どのような影響が生じていますか?影響は顧客自身に語ってもらいましょう。顧客が示していない金額や頻度を付け加えてはいけません。
「休暇中に依頼の引き継ぎがないと、チームでは何が起きますか?」責任者から、同僚が経緯を調べ直す必要があると聞けるかもしれません。これで、誰に影響しているかがわかります。
話を大げさにしないでください。問題がまれで、適切に対処できているなら、そのとおりに記録しましょう。誠実に課題を探った結果、導入プロジェクトは不要だとわかることもあります。それも成果であり、無駄な営業サイクルを避けられます。
解決価値を探る質問(Need-payoff):解決策で何が変わりますか?
顧客に、問題を解決すると何が変わるのか説明してもらいます。現状の確認から、望む結果の話へと進みます。この段階では、まだ自社製品や価格への同意を得るのではありません。
「引き継いだ担当者が必要な情報をすぐに見つけられるとしたら、御社では何が変わりますか?」回答では、時間の節約ではなく、サービスの継続性が重視されるかもしれません。提案では、その優先事項に沿う必要があります。
最後に、改善をどのように判断できるか尋ねましょう。数値指標は、営業トークのために作るのではなく、顧客と一緒に決める必要があります。
SPINを練習するには?
自社のサービスで実際に解決できる状況を選びましょう。各質問の種類ごとに質問を1つ書き、すべて聞くことにこだわらずに電話の練習をします。問題について尋ねる前に、顧客がその影響を話すこともあります。
電話の後、質問を意図別に分類します。重複している質問や、答えを誘導する質問を見つけましょう。最後の提案には、顧客が話したメリットが反映されていますか?そうでなければ、提案が早すぎた可能性があります。SPIN評価シートを使って、通話レポートを評価できます。
SPINは購買プロセスの見極めに取って代わるものではありません。ニーズが明確になったら、BANTやMEDDICを補完的に活用できます。初回の電話で手法をいくつも重ねる必要はありません。
よくある間違いは何ですか?
S、P、I、Nを固定の順序で進めること。聞きやすいからと状況質問を増やしすぎること。何もしない場合のコストを誇張し、影響を大げさに伝えること。
改善するには、全体的な評価ではなく、具体的な会話の一部を見直しましょう。誘導する質問を、さまざまな答えが返ってくる質問に置き換え、顧客が考える時間を取り、仮説を否定される可能性も受け入れます。
出典・参考情報
貴社のサービスや相手に合わせて例を調整してください。



