顧客を問い詰めずにMEDDICを活用するには?
これらの要素は、1回の通話ですべて明らかになるものではありません。このフレームワークは不明点を可視化し、次のアクションを情報収集や承認につなげます。推測に基づく記入済みのシートは、誤った安心感を与えます。
MEDDICと異なり、MEDDICCでは競合が、MEDDPICCでは契約プロセスが追加されます。このガイドでは、オリジナルの6要素を扱います。
初回のヒアリングは、社内の商談レビューではありません。なぜ質問するのか、それが顧客の前進にどう役立つのかを伝えましょう。
Metrics:測定可能な成果をどう話し合う?
Metricsとは、顧客が確認したい成果です。所要時間、処理量、サービス品質、コストなどが該当します。数値を尋ねる前に、まず何を測定するのかを明確にしましょう。
「現在、案件の引き継ぎにかかる時間をどのように測定していますか?」測定していない場合は、その旨を記録しましょう。結果として仮説を提示することなく、見積もり方法を一緒に決めることもできます。
活用できる指標には、対象範囲、情報源、そして検証する人が必要です。それらがないまま資料から引用した数値は、すぐに根拠のない約束になりかねません。
経済的決裁者:最終的に決裁するのは誰ですか?
財務面の意思決定権を持つ人です。役職だけでは特定できません。権限の委譲方法は組織ごとに異なります。
「この投資を他のプロジェクトより優先すると、誰が承認する必要がありますか?」と尋ねましょう。続けて、リスクの低減、事業継続、チームが変化に対応できるかなど、判断基準を確認します。
既存の窓口担当者を飛び越えてはいけません。意思決定に役立つ話し合いを、担当者と準備しましょう。一般的な製品紹介だけでは、決裁者との接点は生まれません。
意思決定基準:必須条件と希望条件の違いは何ですか?
判断基準は、選択肢を比較する条件を定めます。必須条件もあれば望ましい条件もあり、ユーザー、技術部門、購買部門の間で優先順位も異なります。
「解決策として受け入れるために必須の条件と、受け入れ可能な選択肢を比較するための条件は何ですか?」と尋ねましょう。試用、資料、対象を絞ったデモ、契約レビューなど、どのように確認するかも聞いてください。
自社の強みを、顧客の必須条件だと決めつけてはいけません。満たせない基準がある場合は、率直に伝えましょう。見極めでは、適合しないことを確認する必要もあります。
Decision Process:契約締結までにどのような段階がある?
関係者、段階、承認。希望する契約締結日は、そのプロセスを示すものではありません。決定までに何が必要で、何が遅れにつながるのかを把握しましょう。
「ニーズの承認後、どのような段階が残っていますか?それぞれ誰が関わりますか?」と尋ねましょう。流れを言い換えて確認し、意見、承認、確約を混同していないか確かめてください。
意思決定プロセスは変化します。担当者や対象範囲に変更があったら、把握している内容を更新しましょう。
Identify Pain:問題を誇張せずに把握するには?
何が問題なのか、誰にとって問題なのか、どのような影響があるのかを確認します。自社製品がないこと自体は、顧客にとって問題とは限りません。顧客が説明した現状と具体例から始めましょう。
顧客が「状況を把握できていない」と話したら、それによってどのような判断が難しくなるのかを尋ねましょう。優先順位の調整、代替要員の手配、関係者への情報共有など、ケースごとに必要な対応は異なります。
重要度と緊急度を分けて考えましょう。認識されている問題でも、ほかの取り組みより優先されるとは限りません。顧客自身の言葉を使って、なぜ今プロジェクトを進めるべきなのかを説明しましょう。
Champion:好意的な相手と積極的な支援者の違いは?
Championはプロジェクトに利害関係があり、社内で影響力を持つ人です。話しやすく、連絡が取りやすい相手が必ずしもChampionとは限りません。相手が何を明確にし、調整し、社内で推進できるのかを見極めましょう。
判断基準を一緒に見直す、不足している参加者を見つける、社内会議向けの要約を準備するなど、無理のないアクションを提案しましょう。相手の反応から、役割が見えてきます。
Championであっても、期限を楽観視したり、承認プロセスを把握していなかったりする場合があります。不明点を見える状態にし、相手が管理できないことを約束するよう求めてはいけません。
MEDDICレビューの進め方と練習方法
出典・参考情報
貴社のサービスや相手に合わせて例を調整してください。

