利用の流れ
- 01
懸念を受け止める
顧客が話し終えるまで待ちましょう。比較に賛成も反論もせず、価格が話題になっていることを受け止めます。
- 02
比較の基準を明確にする
隔たりは、予算、他社の提案、対象範囲、期待する効果のどれに関するものでしょうか?
- 03
要点を言い換える
選択肢を提案する前に、制約とその重要度を理解できているか確認しましょう。
- 04
事実に基づいて回答する
検証可能な情報、調整した対象範囲、実際に認められている条件を示しましょう。投資収益率を作り上げてはいけません。
- 05
次のステップを確認する
回答によって懸念点は明確になりましたか?確認作業、再度の話し合い、または終了のいずれかを決めましょう。
「高すぎる」とはどういう意味?
少なくとも4つの可能性があります。予算が足りない。顧客が対象範囲の異なる提案と比較している。価値が伝わっていない。あるいはニーズと予算が決まったうえで、交渉が始まっている。それぞれ対応が異なります。
まずは問い詰めずに、状況を明確にすることです。質問は1つで十分です。「今回の提案のうち、どの部分が高いと感じられますか?」
すぐに反論したり値下げしたりすべきですか?
どちらもすべきではありません。「それでも当社が最安値です」と言えば、証明が必要な主張に話題が移り、何もわかりません。すぐに値引きすると、何を解決すべきかを把握する前に価格を変えてしまいます。
「金額が重要な点であることは理解しています。適切にお答えするために、何と比較されていますか?」と言えます。まず受け止め、その後に情報を尋ねましょう。ご自身の言葉で伝えてください。
金額を1日あたり、またはユーザー1人あたりに換算して、小さく見せるのは避けましょう。顧客が総コスト、契約期間、契約上の義務を比較できるようにする必要があります。
対象範囲の異なる2つの提案をどう比較する?
他社の提案に何が含まれているのか、意思決定で何が重視されるのかを尋ねましょう。競合を批判したり、見積書の提示を求めたりする必要はありません。議論に勝つのではなく、重要な違いを見つけることが目的です。
架空の例:同じ名称のサービスが2つあり、一方にはコンテンツの準備が含まれ、もう一方には実施のみが含まれています。顧客がすでにコンテンツを用意しているなら、この違いは顧客にとって価値になりません。
「御社では準備を済ませているため、主に実施費用を比較されているという理解でよろしいでしょうか?」と確認しましょう。そのうえで、同じ対象範囲の選択肢を用意できるか検討します。
予算がどうしても足りない場合は?
説得力のある説明をすれば予算不足が解消すると決めつけてはいけません。対象範囲、スケジュール、意思決定方法を変更できるか尋ねましょう。自社が認めている選択肢だけを提案してください。
必要なニーズを満たせる場合に限り、対象範囲を縮小する意味があります。対象外となる内容と、顧客側で対応が必要な内容を明確に伝えましょう。
話を続けないほうがよい場合もあります。「ご予算と必要な対象範囲を踏まえると、現時点では当社の提案は適していないようです。この件を終了するか、日程を決めて改めて検討するか、どちらがよろしいでしょうか?」
価値が明確にならない場合は?
メリットの一覧に戻るのではなく、顧客が説明した状況に立ち戻りましょう。どの問題を解決するのか。どのような変化を期待するのか。誰にとっての変化なのか。答えが見つからなければ、価格への懸念はヒアリング不足を示しています。
投資収益率を作り上げてはいけません。事実、仮説、コストを分け、顧客のデータに基づいて考えましょう。見積もりによる削減額はあくまで推定であり、一定の条件に左右されます。
架空の事例:ある営業部長は、研修費用が高すぎると感じています。見込み客に価格を指摘されると、採用したばかりの営業担当者はすぐに値下げしてしまいます。「値引きの話をする前に、どんな質問ができるようになっているべきでしょうか?」この目標をもとに研修内容と価格について話し合い、売上増加を約束することはありません。
うまく進む対話とは?
顧客:「御社の提案は高すぎます。」営業担当者:「総額がご予算を超えているのでしょうか。それとも、別のソリューションとの比較でしょうか?」顧客:「もう一社はツールだけを提供しています。それで十分かもしれません。」
営業担当者:「つまり、追加のサポートがお役に立つかどうかを検討されているのですね。社内では、これまでにどのような準備をされていますか?」顧客は社内のリソースについて説明します。実際の違いを説明するか、より簡易な提案のほうが適していると認めます。
このような会話の質は、すぐに合意が得られたかどうかでは測れません。的確な状況把握と誠実な回答が重要です。
価格への反論にどう対応する練習をすればよいですか?
同じ反論でも原因が異なるケースを用意し、3回の電話ロールプレイを行います。原因を言い換えて確認するまでは、値引きをしないと決めておきましょう。通話レポートでは、最初の質問と、顧客の回答がご自身の説明につながっているかを振り返ります。反論への対応もご覧ください。
根拠のない成果の約束、競合への攻撃、作られた緊急性、見返りのない譲歩がないか確認します。こうした言動は、検証可能な情報や質問に置き換えましょう。
価格への異議は、打ち負かすべき障害ではありません。提案と状況との隔たりを示す情報です。営業上、成約しないことが正しい判断となる場合もあります。


